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Material

Suspending Objects

 

以前、Machine & Toolsの方で好評だったので、少し加筆して転載。

インスタレーションやメディアアートの現場では、よく作品や機材を天井から吊り下げることがあります。
現場の状況や吊り下げる物によって手段は変わってきますが、勘所を掴めばそこまで難しい作業ではありません。
とはいえプロの設営エンジニアさんは、プロジェクターの画面を1pixel単位で厳密に精度を出して設営します。
そんな高いレベルで設営するには相応の知識と技量、経験が必要ですが、ひとまずここでは天吊りに使う主な素材とメソッドを紹介します。

 


 

吊り材

テグス

最も一般的な天吊り材。透明な樹脂製で、見えにくいのがメリットです。ただし強度はあまりないので、重い物の吊り下げには向きません。また、ハリがあるため結びにくく、長時間吊り下げているとだんだん伸びてくる欠点があります。

号数はテグスの太さを表し、数字が大きいほど太くなります。

ワイヤー

天吊りの際のスタンダード。ワイヤーは主に鉄製のメッキワイヤーか、ステンレスワイヤーの2種類です。長期間使用する場合は、錆のことを考えて後者を選びたいところ。ほつれ防止のために外側にナイロン皮膜を施した製品もあります。

ワイヤーの場合、太さはmmで表します。

カシメ・スリーブ

ワイヤーの先で輪を作る金具で、基本的にはワイヤーとセットで使います。ワイヤーの径に合わせたカシメを使用しないと意味がありません。また、締め付けには専用の工具を使います

※ワイヤーとカシメの使い方についてはこちら

棒材

ある程度条件が限定されますが、単管パイプとジョイントを組み合わせて吊り下げるケースもあります。吊り下げ強度も高く、調整も楽ですが、見た目がゴツいのが難点です。

パイプ材の代わりに、長ネジを使う場合もあります。長ネジの場合は、ナットの位置で微調整できるのがメリットです。強度はパイプ材に比べてやや落ちます。

 

金具

ヒートン

100均などでも売っている代表的な吊り金具。埋め込む相手の素材と吊る物の重量にもよりますが、吊り下げ強度はそれほど高くありません。

Sカン

ヒートンと同様、一般家庭でもなじみ深い吊り金具。色々なサイズ、形状があります。

シャックル

開閉部分がネジになっている金具です。ヒートンやSカンのように隙間がないので脱落の危険がなく、信頼性が高いです。

スプリングフック

カラビナともいいます。様々な形状・サイズがありますが、簡単に引っ掛けることができて信頼性も高いのが特徴です。

アイボルト

ネジ頭がリング状になっているボルト。ナットでも同様の物があります(=アイナット)。

ワイヤークリップ

ワイヤーを2本通して締め付ける金具です。カシメと違って取り外せるので使い回しが効きます。安全のため、一カ所につき2個は使いたいところ。

ワイヤーフック

ワイヤーを中に通して、自由に高さを調整できる金具。耐荷重はそれほど大きくないですが、通常の平面作品程度なら問題ないでしょう。脱落防止用にストッパーがついたタイプもあります。

クランプ

金具が使えない様な場所では、普段工具として使う様なクランプも吊り金具として使える場合があります。締め付けた際に、対象を傷つけないように注意しましょう。

ライティングレール用フック

主に照明器具を取り付けるライティングレールから吊り下げたい時に使います。耐荷重についてはフックの強度と併せて、レール自体の強度を確かめましょう。

アンカー

アンカーは、天井や壁面などの構造体に下穴を空けて、ナットやボルトを構造体に打ち込む金具です。基本的に打ち込んだら回収できないので、現状復帰が原則のギャラリーなどでは使う機会がないかもしれません。

構造体の素材や状態(密か中空かなど)によって使う種類が変わります。

マグネットフック

支持体が鉄系の場合、磁石の力で吊り下げるのもアリです。近年安く出回っているネオジウム磁石のものなら、ある程度の重量にも耐えられます。

磁石の特性として、吸着力は横方向の方が垂直方向よりも弱いということだけは注意しましょう。

リーズロック

工具を一切使わずに扱える、金属ワイヤー専用の金具です。一度通すと、片方の方向にロックがかかって固定することができます。

 

調整金具

 ターンバックル

ワイヤーで吊り下げる時に、その高さや傾きを微調整する際の必需品です。片方のネジが逆ネジになっているため、中央の連結部分を回せば全体の長さが変わる仕組みになっています。2点間に渡したワイヤーにテンションをかける場合にも使われます(ワイヤーグリッド天井などで見ることができます)。

 


 

スタンダードな吊り方

1点吊り

一番シンプルな吊り方で、耐荷重の計算等も楽ですが、「揺れやすい」「回りやすい」の理由で、あまり見かけません。ある意味では、「回す」「揺らす」必要性がある場合に選んで使う方法でしょう。

 2点吊り

平面作品などを吊るす場合のスタンダードな方法です。多少ワイヤーにムダが出ますが、耐荷重しだいでは1本で済ませると傾きの調整が楽です。

4点吊り

プロジェクターなどの機材を吊るす場合のスタンダードな方法です。高さや傾きの調整もさることながら、4本のワイヤーに均等に荷重をかけるのが難しく、上級者向けです。

Acrylic

アクリル

形状や色の種類も豊富で、加工もしやすい樹脂素材です。透明度はガラスよりも高く、「プラスチックの女王」とも呼ばれています。衝撃にも強く、割れてもガラスに比べて安全です。加工の際に木材や金属とは違った工具が必要になるのが難点ですが、近年扱いやすくなってきた新世代の加工機であるレーザー加工機との相性が良く、自由度と完成度の高い加工が可能になってきました。

 


 

アクリルの種類(色・形状)

アクリル板 

板状のアクリル素材。厚みやカラーバリエーションも一番豊富で、販売店によって購入可能なサイズも様々です。

アクリル棒 

金属や木材に比べて長尺のものは入手しにくいですが、太さや形状にもいくつか種類があります。パイプ状のものや、リング状に成形されたものもあります。

幾何学形態 

球体や立方体など、幾何学形態のアクリル素材も様々な種類や大きさで探すことができます。

特殊形状 

アクリルケースなどの用途から、他の素材にはない形状が多いのもアクリルの特徴といえます。写真のようなドーム状のものや、半球を組み合わせた中空の球体など、様々な種類がある。

ガラス色 

アクリルをガラスの代用に使うケースも多いため、ガラスに似せて着色されたアクリルもあります。

集光アクリル 

ブラックライトに反応するアクリルで、主に板材や球体で販売されています。

 


 

アクリルの種類(製法)

同じアクリル材でも、製法上の違いで「押し出し材」と「キャスト材」に分類されます。主な特徴の違いは以下の通り。

押し出し材 長所
  • 板厚の寸法精度に優れる。
  • 接着性に優れている。溶剤接着(溶かして接着する方法)に向いている。
  • 熱曲げ加工しやすい。
  • 安価である。
短所
  • キャストに比べやや硬度が低いので反りやすい
  • 溶液や薬品でクラック(ヒビ)が入りやすい
  • 高速切削加工に向かない(過熱部分が融けるため)
  • *クラックが入り難く、加工しやすい連続製板などの種類もあります

キャスト材 長所
  • 押し出しに比べて硬度がある(反りにくい)。
  • 押し出しに比べてクラックの混入が少ない。
  • 電動ノコギリなど切削個所に熱の掛かる加工がしやすい。
短所
  • 押し出しに比べて溶剤接着に時間が掛かり接着強度も低い
  • 板厚のバラツキが出やすい
  • 高価である

 


 

加工

基本的な加工についてはacry-ya.comで詳しく紹介されてますので、そちらを参考まで。逆にここではそれ以外の加工方法を紹介できればと思います。

染色 

アクリルは布の様に「染める」ことができます。塗装が苦手な人は、染めの方が簡単かつキレイな仕上がりを得られるでしょう。色の種類もある程度あります。東急ハンズで¥700ほどで購入できます。

素材にマスキングをして「部分染め」することもできます。

※作業中に強い臭気を出すので、必ず換気をよくしてマスクを着用しましょう。

加工例

IROMIZU 

中川ケミカルが生産・販売している比較的新しい着色素材。カッティングシートの様にアクリルに貼りつけて使用します。アクリルの透明感を損なうことなく、色味を変えることができます。重ねると水彩絵の具の様な色の合成になります。色のバリエーションが豊富で、東急ハンズで1枚¥700程度。

IROMIZU色見本

Glues & Tapes

接着剤にも素材別、あるいは乾燥時間別に様々な種類があります。最近では建築の内装や車止めのコンクリートブロックに使われるなど、信頼性の向上が著しい素材といえるでしょう。
以下に市販されている代表的なモノをリストアップしているので参考まで。

代表的な接着剤

木工ボンド最も一般的な木工ボンド。パッケージも大小様々。 木工ボンド(速乾)左のボンドに比べて乾燥時間が短くとれるタイプ。 スーパーX色々な素材を接着できる多用途タイプの接着剤。「困った時は」という頼もしいヤツ。速乾タイプもある。 アクリル接着剤アクリルを溶かして互いに接着させる、アクリル専用の接着剤。水の様に粘度が低いため、扱いがやや難しい。また塗った箇所が白く濁るため、液ダレすると気持ちがヘコむ。

 

エポキシ接着剤主剤と硬化剤の2液を混ぜ合わせて使用する。接着力が強く、硬化したあとの強度も強い。硬化時間別に分かれて製品化されているものが一般的(写真は5分)。 エポキシ接着剤(大)左記のエポキシ接着剤の大容量版。 Gクリヤー柔らかいもの(皮革、合成ゴム、ウレタンフォーム、布、紙)の接着に使う。接着部分が透明で目立たず、接着後も皮膜が柔軟性を保つので、布や皮革の風合いをそのまま生かすことができる。 GPクリヤープラスチック(ポリプロピレン、 ポリエチレン、ナイロンシート、ABS樹脂、FRPなど)の接着に。

 

G10内装工事などにも使われるプロ用の多用途接着剤。各種化粧合板、硬質プラスチックボード、金属板同士の接着、木材、スレート、PC板、コンクリートの接着に適している。 G17G10の強力タイプ。 ロックタイトネジのゆるみ止め用の接着剤。既存の電化製品を開けてネジ部に赤や緑のジェル状のものが付いていたら、まず間違いなくこれ。再接着可能なものとそうでないものがある。 瞬間接着剤素早く硬化する接着剤の総称で、様々な種類がある。時間をかけて硬化するものに比べて概ね接着強度は劣る。

 


 

もう1つの接着用品として馴染み深いテープにも、目的に合わせて様々な種類があります。ほとんどの場合、長時間たつと粘着力が落ちたり、粘着成分がはみ出してベタベタしてくるため、「仮止め」として使用するのが一般的。他にもケーブルなどの養生やマスキング用、遮光用といった、接着剤にはない用途もあるので一通り覚えておきたい。

代表的なテープ類

セロテープセロファン製のテープ。事務用品として馴染み深いが、工作等の目的で使用することはあまりない。 養生テープ引っ越しや内装工事の際に、別の部分を汚したり傷つけないよう養生するためのテープ。適度な低粘着性が魅力。手でまっすぐ切ることができ、安価なのでなにかと重宝する。いくつかのカラーバリエーションがあるが、緑と白が一般的。 ガムテープ段ボールでの梱包によく使われる。大きく分けて紙製と布製がある。概ね布製の方が粘着力が高く丈夫で、カラーバリエーションも豊富。 マスキングテープ塗料をマスクするためのテープ。粘着力が低く、テープ幅のバリエーションが豊富。美術予備校生にお馴染み。

 

ビニールテープやや厚手のビニール製のテープ。カラーバリエーションが豊富。電気の絶縁用に使う場合は「絶縁テープ」。 両面テープ別々の部材の接着用として、事務用から内装・外装用まで、様々な種類がある。強力タイプは概ね厚手で高価。 パーマセルテープ遮光性に優れ、主にカメラの撮影補助用として使う。色は黒が一般的だが、白やベージュもある。 カッティングシートやや趣が異なるが補足として。カラーバリエーションが豊富なシート状のテープ。ガラス面のサインなどによく使われる。クラフトロボなどを使うと、デジタルデータをそのまま切り出すこともできる。

Metal

金属について
金属も木材と同様に様々な種類があり、加工にあたって注意すべきポイントが異なります。ここではインスタレーションや立体作品によく使われるタイプのものを大まかに紹介します。

 


 

アルミニウム

一般的なアルミは金属の中でも軽くて加工がしやすく錆びにくいため、立体作品にも多く使われる。取扱業者も多くて安価なことからも、学生にとってはありがたい材料といえる。 デメリットは強度が弱いぶん重量のある作品の構造体(骨組み)には心もとなく、溶接も難易度が高い。 また非鉄金属であるため、磁石が効かない。アルミは合金のため、添加元素の種類が変わったり、添加量が変われば特性も変わる(例:ジュラルミン)。アルミの扱いに慣れてきたら、一般用とは違うアルミに目を向けてみることにもチャレンジしたいところ。

アルミ板 

東急ハンズなどではサイズだけでなく、アルミの種類も含めて多くの板材が切り売りされている。格子状に穴空け(パンチング加工)されたものもある。

アルミ丸棒 

細径なら量販店でも見かけるが、大きいものになると鋼材屋さんから注文することが多い。Monotaro(ネット販売)でも容易に購入できる。

アルミパイプ 

主に丸パイプと四角パイプの2種。太さにもそれぞれ多くの種類がある。

アルミチャンネル 

L字型やU字型に加工された棒材。機材などの筐体用に加工された特殊な形状のものもある。
参考規格

 


 

真鍮(黄銅)

銅と亜鉛の合金。アルミと同様加工がしやすく、独特の黄色い光沢が特徴。アルミに比べて”粘り”が小さいぶん、切削や穴あけの際にバリが出にくい。丹念に磨くと美しい光沢を見せるが、錆びて変色しやすいため、維持するには防サビ処理が必要。量販店では主にクラフト用として取り扱われているため、サイズや径も小さいものが多い。また、装飾用の各種パーツとしてもよく使われる素材。真鍮もアルミと同様非鉄金属なので、磁石には反応しない。また、溶接は可能ながらも相当な修練が必要。比重が重いため、装飾と同時に重りの役割にもなる。

真鍮板 

東急ハンズなどではサイズだけでなく、アルミの種類も含めて多くの板材が切り売りされている。格子状に穴空け(パンチング加工)されたものもある。

真鍮丸棒 

細径なら量販店でも見かけるが、大きいものになると鋼材屋さんから注文することが多い。Monotaro(ネット販売)でも容易に購入できる。

真鍮パイプ 

主に丸パイプと四角パイプの2種。太さにもそれぞれ多くの種類がある。

 


最も一般的な金属で、様々な形に加工されたものが出回っている。上記の金属に比べて強度が高く、溶接も含めて加工もしやすいため、骨組みやフレームに展開しやすい。鉄も真鍮と同様に錆びやすいが、鉄の場合は腐食が進むと強度が大幅に落ちるので注意が必要。

鉄板 

東急ハンズなどでも販売しているが、大きなもの・厚みのあるものは鋼材屋さんにて購入する。格子状に穴空け(パンチング加工)されたものもある。

鉄丸棒 

細径なら量販店でも見かけるが、大きいものになると鋼材屋さんから注文することが多い。Monotaro(ネット販売)でも容易に購入できる。

鉄パイプ 

主に丸パイプと四角パイプの2種。太さにもそれぞれ多くの種類がある。建設現場の足場用の”単管”の場合、規格化されていてクランプ・ジョイント類も多く、大変安価なので使いやすい。

アングル・チャンネル 

L字型やU字型に加工された棒材。建材としての用途が主になる。

 


 

ステンレス

アルミよりもやや黒みがかった銀色の金属。非常に硬く、加工にはそれぞれ専門の工具が必要。場合によっては専門の加工業者に外注することも考慮して使用したい。その名の通り非常に錆びにくいため、理化学器具、調理器具などに多用される。また、用途によって表面処理のされ方が異なる。

ステンレス板 

東急ハンズなどでも販売しているが、大きなもの・厚みのあるものはステンレス専門の鋼材屋さんにて購入する。非常に硬いため、加工は専用の工具が必要。

ステンレス丸棒 

細径なら量販店でも見かけるが、大きいものになると鋼材屋さんから注文することが多い。こちらも板材同様、加工は困難。

ステンレスパイプ 

手すりなどによく見られる。大きくは「ステン巻きパイプ(鉄パイプに薄いステンレス板を巻いたもの)」と「オールステンパイプ」の2種類に分けられる。

 


 

赤みがかった単体金属で、柔らかく加工もしやすい。電気伝導性に優れ、なおかつ安価なため、電子機器の配線材や基盤に使われる。また熱伝導性にも優れるため、ヒートシンクなどの廃熱・放熱部品にも使われる。化合物や触媒としての用途も広く、様々な合金の原材料にもなる。

銅板 

東急ハンズなどでも販売しているが、大きなもの・厚みのあるものは鋼材屋さんにて購入する。銅版画の原盤にも使われる。

銅丸棒 

細径なら量販店でも見かけるが、大きいものになると鋼材屋さんから注文することが多い。

銅パイプ 

ガスの配管などによく見られる。規格を合わせれば様々なジョイントパーツも使用できる。

Woods

木材について

一言で木材といっても、棒材か板材か(サイズ、形状)、無垢材か集成材か(組成)、クラフト用か建築用か(用途)などによって、取り扱っている業者やコスト、扱い方も変わってきます。ここではインスタレーションや立体作品によく使われるタイプのものを大まかに紹介します。

 


 

合板(ベニヤ)類

合板とは、数枚の単板を木目を交差させながら張り合わせた板材。主にラワン合板とシナ合板、針葉樹合板が一般的。表面に塗装が施されているものもある。

ラワン合板の表面安価で最も一般的な合板。工事現場でコンクリートを流し込む際の型枠にも使われる”コンパネ”もこの種類。 シナ合板の表面ラワンに比べて色白で目が細かい。表面がシナでも中はラワンというものが多い。また片面シナ、両面シナがある。ラワン合板に比べて高価。 針葉樹合板の表面主に建材用途の安価な合板。節目が多く、平滑性に欠ける。 ラワン/シナベニヤの断面1枚あたりの厚みによって積層枚数が異なる。写真は両面シナベニヤ。

 


 

木質ボード類

パーティクルボードとは、木材の小片を接着剤と混合し、熱圧成型した木質ボードの一種。 木材の裁断サイズ(目の細かさ)により大きく分類され、OSB>パーティクルボード>MDFの順に裁断は小さくなる。裁断の小さなボードほどムラがなく、個体差も小さいが、同時に水分に弱くなる。

OSB (Oriented Strand Board)建材などにも多く使われ、安価に手に入る。その独特のテクスチャが魅力でもある。厚みの種類がそれほど多くないのが難点。 パーティクルボード大量生産されている家具に多く使われている。種類は少ないが、ホームセンターでも稀に扱っている。表面と内側で荒さが異なったものもある。 MDF (Medium Density Fiberboard)ファイバーボード類の中で手に入りやすいのがMDF。比較的安価で加工性が高く、厚みの種類も豊富。釘うちには向かないため、組み立てには接着剤も交えて行う。極端に水分に弱いことにも注意が必要。 ランバーコア小さな棒材を複数並べたものを芯材として、表面に薄い板を張って一枚の板に加工したもの。表面に化粧板を貼った集成材に近い。表面の板はシナが一般的だが、そのほかの木材が使われることもある。

 


 

棒材

垂木(たるき)建材などに多く使われる。ホームセンターなどで購入可能で、安価に手に入る。反りや歪みが多いので、購入時にはなるべくきれいな状態のものを購入したい。 SPF材垂木と同じく建築資材として使用されている。元々はアメリカの規格で、単位は「尺」ではなく「インチ」。2×4は最も一般的な規格だが、他にも1×4、2×8などのバリエーションがある。数字は断面のタテxヨコの長さを表す。ちなみに[SPF]は主な材料となるスプルース、パイン、ファーの頭文字からとられている。

 


 

クラフト用木材

クラフト用各種棒材建築用棒材に対して、より細い棒材が必要な時に重宝する。東急ハンズなどでは種類も豊富に扱っており、形も円柱、四角柱、三角柱などがある。主に ラミン材でできているものが多い。 クラフト用特殊形状材東急ハンズ等で多く扱っている。形も球・立方体・三角錐・四角錐・円錐・円柱・半円柱・三角柱など多様。 バルサ材世界で最も軽量な木材として知られ、その加工性の高さから模型用などに多く使われる。

 


 

天然木

高級家具や楽器などには、ベニヤやパーティクルボードと違って天然の木材(無垢材)が使われる事が多い。種類は豊富で、それぞれ異なる色合いや木目模様を見てとれる。当然、集成材と違って個体差も大きく高価だが、適材適所で活用できれば集成材にはない気品と美観が得られる。

 


 

板材の規格

東急ハンズなどでは様々なサイズに切られた板材が売っているが、ホームセンターや材木店などから購入する場合、定格では3尺×6尺(910mm×1820mm)が基本(通称サブロク板)。さらに大きな規格として4尺×8尺(シハチ板)もあるが、ホームセンターではまず取り扱っていない(建築資材を扱っている材木屋さんなどで取り扱っている)。天然木には上記の様な規格はない。取り扱いも専門の材木屋さんか、一部東急ハンズなどでも見かける。

Bolts, Threads & Screws

ネジやボルトは、別々の素材を繋げるための部品です。接着剤と違って付け外しがきき、特殊なモノでなければ購入場所も選ばないので便利です。また、タップ・ダイスを使えば好きな形状の素材に自分でネジを組み込むこともできます。以下に市販されている代表的なモノをリストアップしているので参考まで。

代表的なネジ・ボルト類

ナベ小ネジ 

最も一般的なネジ。

サラ小ネジ 

「皿もみ」がされている部材に使う。頭が平らなため、全体が平面のまま保たれる。

丸サラ小ネジ 

皿小ネジの頭が丸みを帯びているタイプ。

トラス 

鍋小ネジよりも頭の付け根が広く、装飾としても使われる。

バインド 

頭の部分が台形になっていて、トラスに比べて頭が低い。

六角ボルト 

M6以上の太めのネジで多用する。モンキーレンチでしっかり締めつけられるため、通常のネジより結合力が強い。

キャップネジ 

六角レンチで締められるため、通常のネジに比べてしっかり締められる。

サラキャップネジ 

サラ型のキャップネジ

ボタンキャップネジ 

トラス型のキャップネジ

ホーローネジ 

頭がなく、六角レンチで締めつけるタイプのネジ。モーターの軸受けなど、曲面にネジを入れるケースに多く使われる。

 


 

代表的なナット類

ナット 

最も一般的なナット。面取りされている方が表になるように締める。両面とも面取りされているものもある。

薄型ナット 

薄型のタイプ。

袋ナット 

ナットの上部がドーム上に覆われているタイプ。ネジ先を隠すことができる。

蝶ナット 

指で締め付けることができるタイプ。

鬼目ナットA 

木材に金づちで打ち込む事で、その木材に直接ネジ止めができるもの。下穴には使う鬼目ナットよりやや小さめの穴をあけておく。

鬼目ナットB 

鬼目ナットAより打ち込みやすくなっている。

鬼目ナット(六角) 

六角レンチで木材にねじ込んでいくタイプ。

アイナット 

金属製のリングがついたナット。作品などを吊るときに金具として使うケースが多い。

 


 

代表的なワッシャー(座金)類

ワッシャー(座金) 

最も一般的なワッシャー。ほとんどの場合、ネジとナットの両方の側に取り付ける。特に木材に締め付ける場合、ワッシャーを入れずに強く締め付けるとネジ頭が木材にめり込んでしまうことがある。

スプリングワッシャー 

このワッシャーを使うと、バネの力で緩みにくくなる。ほとんどの場合、通常のワッシャーと併用する。

ロゼットワッシャー 

「皿もみ」ができない素材に対してこのワッシャーを挟むことで皿ネジをつけることができる。

 


 

代表的なタッピング類

タッピングネジ 

木材どうしをつなぎあわせる時に使う。つなぎ方によっては木材に下穴をあけないと、ねじ込んだ時に木材が割れてしまうことがある。釘に比べて結合力は強い。

ドリルタッピング 

ネジ先が金工ドリルの様になっている。金属のフレームに木材のパネルを直接うち付けるなど非常に便利。

 


 

ネジ・ボルトの規格

一般的にネジの規格は<ミリ>もしくは<インチ>で表される。日本で使う場合は<ミリ>タイプが主流。 ホームセンターなど、ネジを販売しているところでよく見かける、 

<M* × **>

という表記は、<M*>が<ネジの太さ>、<× **>が<ネジの長さ>にあたる。この場合、ネジの長さにネジ頭は含まれない(左図)。
例えば、<M3 × 40>と表記されていたら、ネジの太さ(M)=3mm、ネジ長(L)=40mmとなる。

ネジに使われる素材としては、「鉄(メッキ加工)」と「ステンレス」が主流だが、装飾用で「真ちゅう製」「銅製」のものや、プラスチック(アクリル、ジュラコン)製のものもある。