BABEL

この作品は「バベルの塔」をモチーフとしており、そのエピソードに示される「多様性」をテーマに立体音響表現として展開している。神罰によって人類が混乱・離散(balal)させられるこのエピソードは、創世記上では「多様性の起源」として解釈されている。複数のスピーカーを用いた立体音響の最大の特徴は、聴く者の位置によって聴こえ方が変化する、つまり同一空間内での「聴覚の多様性」を有することである。この作品では、そうした立体音響の特性を過剰に演出し、より身体的にバベルの塔のエピソードを伝えることを試みている。バベルの塔と物理的に近似した階段状の構造物内に、複数のスピーカーを配置して音響空間を構成する。鑑賞者は空間内を自由に上り下りし、それぞれが異なる階層下において多様な聴覚体験をすることとなる。
あらかじめこの作品のために作曲された「Baby Babylon」(作曲:Monstro)は、バベルの塔のエピソードをイメージして作曲されており、同時に立体音響の処理がしやすい時間構造をとっている。曲調と時間構造を基に音像移動をスコア化し、それをベースに立体音響を構築している。
2004
Installation
Photo Gallery















































