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Artworks

Spacial Acoustics Series

作品“SPACE MAESTRO”の制作を皮切りに始まった立体音響シリーズは、「場の歪曲」を基本コンセプトに据えている。「場」とは、単に物理的空間を指すものではなく、作品とそこに居合わせた鑑賞者、あるいは鑑賞者同士の、相互が響き合って織り成す“精神的磁場”や“コミュニティ”といった観念的空間も含めて定義している。

“SPACE MAESTRO”では物理空間に対して最も能動的関与の可能性を、“BABEL”では既存のプロットの再構成を、“DARK MATTER”ではパフォーマンス理論の再設定と、それに伴うコミュニティの変容を、それぞれ立体音響を通じて試みている。物理的空間から観念的空間への働きかけに徐々にシフトする中で制作された“The Mirror”では、単音源でいかに鑑賞者の精神を揺さぶるかという試みにまで振り切ることになる。

 

SPACE MAESTRO

BABEL

DARK MATTER

The Mirror

 


 

INDEPENDENT DIASPORA Series

初の個展と同じタイトルをもつこのシリーズは、自身のルーツを発端とする現代的“生”の考察を通じて、その軌跡で得られた拾得物や、それらを手に入れるための武具の概念を具象化する試みである。

流通と通信がこれほどまでに発達した現代においては、多くの人が流転し、認識や価値観の同異性も細部にわたって確認することができる。祖国・母国・故国の違いももはや曖昧になり、様々なコミュニティに同時的に、断片的に、そして一過的に所属する。単にライフスタイルとしてではなく、その様に生まれついたという点においてノマド的というよりはディアスポラ的である。ただし、この場合ディアスポラが本来含意している「集団性」を喪失しているために、このシリーズのタイトルはどこか滑稽なのである。

自身の人格が経験によって形作られ、経験が知覚によって保証されるとするならば、知覚の鋭敏化と情報への飢餓感を余儀なくさせる現代のディアスポラは皆が狩人である。このシリーズは、そうした概念的狩人たちの様相を博物学的にドキュメントするものである。

 

Specimens

Seeker’s (or Desecrator’s) Will

It

 


Other Artworks

Hoe, Hoe, Hoe!

Hyper Art Catalogue